自由研究はやりたいことをやる〈その4〉

自由研究はやりたいことをやる〈その4〉

自由研究はやりたいことをやる!〈その3〉からの続きです

2021年8月24日

子どもの「本気」もまた、大人をうごかす


コロ助が遊びも受験勉強も前からしていた研究も一旦やめて、
没頭した自由研究。

西宮の学校の理科賞は残念ながらとれませんでしたが、
当時の担任の先生が、せっかくの力作だから‥と、
少し時期が違ったのですが、半年間ほど、小学校で寝かせ(笑)
同市EWC環境パネル展※に応募してくださり、
「地球にやさしいで賞(市長賞)」をいただくことになりました。

EWC環境パネル展:西宮市ホームページより


賞をもらったことも嬉しそうでしたが、
その作品を1年間、他の学校のたくさんの子たちに
教材として使ってもらえたり、
市長さんや審査員のみなさんが、
「自分の生活を見直すきっかけになった」と言ってくださったりし、
伝えたいという思いが叶ったと感じたことが、
本当に嬉しそうでした。

せっかくなので、
レポートの内容や標本箱パーツの作り方など、
詳細を記録しておきます。

※写真下のキャプションなども含み漢字、かな表記はそのまま文字起こしの上掲載しています。また、インターネットからお借りした画像に関しては、出典の判るもののみ表記しています。親がブログ掲載にあたって書き加えた文字は区別するためオレンジ色にしています。

海洋プラスチックごみレポート2018

この研究をしようと思ったきっかけ

  1. 須磨海岸に遊びにいったときに、大量のプラスチックごみが流れついているのを見て、とてもしょうげき的だった。
  2. ニュースでもとても話題になっていたので気になっていた。
須磨海岸に流れついたプラスチックごみ
ボランティアの方が集めたプラスチックごみ


今、世界の海で何が起きているのか。

海洋研究家のチャールズ・ムーア氏が1997年に、太平洋ゴミだまりを「太平洋ゴミベルト」と名づけた。
(もけいがあります)

※こちらが同じ場所に展示した模型です

100均などにある小さいサイズの地球儀に紙粘土で地形を貼り付け、絵の具で着色するだけで、模型”っぽくなりました。そこに、海流の矢印と、ゴミが大量に溜まっている箇所を赤いペイントマーカーで点を付けていきました。

太平洋ゴミベルトの水。

(出典:ナショナルジオグラフィック日本版公式ホームページ)
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/032600132

マイクロプラスチックという、海の中でれっか(時間の経過にともなって品質が悪くなること)し、くずれて小さくなったプラスチック(標本があります)が、たくさんまざっている。

※模型は、過去の記事に掲載しています。自由研究はやりたいことをやる〈その3〉
博物館に展示してあるような、生物の本物の標本にある「オフィシャル感」を出したかったため、標本のラベルはこんな感じで、項目は、手書きにせずフォーマットの清書は親が作りました。これを展示した物と一緒に虫ピンで刺していきました。


海の中の魚やカメ、アザラシや、海の上を飛んでいる鳥も、たくさん被害にあっている。

(出典:ナショナルジオグラフィック日本版公式ホームページ JORDI CHIAS / NATIONAL GEOGRAPHIC)

カメが、漁船が落とした網に引っかかってぬけられなくなっている。写真家が綱を解いて助け、一命をとりとめた。


(出典:ilovenature)

くちばしにプラ容器がはまり、エサがとれなくなってうえ死にしてしまった。



(出典:ナショナルジオグラフィック日本版公式ホームページ SHAWNMILLER2014)

貝殻の代わりにペットボトルのキャップで身を守るヤドカリ。
観光客は、ヤドカリの使う貝殻を拾い、ごみを残していく。

(PHOTOGRAPH BY DAN CLARK, USFWS/AP)

鳥の死がいから、大量のプラスチックが見つかった。

毎日のように、新聞でもプラスチックごみのことがのっていた。

※新聞記事の紹介は新聞記事のスクラップ集です。以下が元になった記事です。

●「世界の損失 年1.4兆円 OECD報告 ごみ発生3億トン」(毎日新聞、日付不明 ※ウェブ掲載なし)
●「廃プラ、行き場失う 中国が輸入禁止」(毎日新聞  2018/8/4 東京朝刊)

https://mainichi.jp/articles/20180804/ddm/001/040/182000c

なぞ①
自分が出したゴミはどこに行くの?

プラごみをしゅうしゅうしている業者の人に聞きました

→西宮市では、正しいルールで分別すれば、ほぼ100%リサイクルされる

リサイクル(西宮市)までの道のりをまとめました。

市民がゴミを出す
  市民がゴミを出す

     ↓
中間処理施設
  中間処理施設
  (鳴尾浜)へ搬入

     ↓

   民間業者

     ↓

  西宮市(分別収集・中間処理)

     ↓ 

  破袋(袋を破り中身を出す)


  手選別(不適合物除去)

     ↓

圧縮梱包
  圧縮梱包(ベール化)

     ↓

リサイクル事業者へ
  リサイクル事業者へ引渡

     ↓




   ときほぐす

     ↓

フレーク
    フレーク

     ↓

ペレット
    ペレット

     ↓

リサイクル商品に
    リサイクル商品になる



なぞ②
リサイクルしているのにどうして海に流れるの?

◎考えられること

  • 処理中に風でたくさんのゴミがとんだ。
  • 海辺のゴミが流され、海に流れた。
  • 川に落ちたゴミが流され、海に放される。
  • 漁師が釣具(プラスチック)を落としてゴミがたまる。

しかし、それだけで、海に大量に流れているのか?と思い、調べてみると、日本が中国にプラゴミを送っているという情報を入手した。

中国のごみ輸入元(2016)

なぞ③
スーパーにマイバッグを持ってきている人はどれくらいいるの?

近所のスーパーに聞き込みに行きました。

(予想)
30%〜35%

→夙川にある主なスーパーでは…
●ダイエーグルメシティ夙川店
約41%
●コープこうべ(全店)
約87% (レジ袋を買うのに5円かかり、マイバッグがなければレンタルで借りることもできる)
●イカリスーパー夙川店
40%

やはりまだマイバッグを持っている人は多いとはいえないが、コープこうべでは、袋を5円で買うという設定があるだけでも他のスーパーの約2倍もマイバッグ持参りつが上がっている。
日本全国で1年間にLLサイズのレジ袋使用量が305億枚(国民1人あたり300枚)だが、袋を有料にすると、レジ袋使用量がへり、マイバッグ持参りつが上がって、はい出されるプラスチックゴミの量もへるだろう。

なぞ④
ぼくたちは1ヵ月でどれくらいのプラゴミを出しているの?

→実際にはかって計算してみると、1ヵ月に1.4kgのプラゴミをだしていることがわかった

検証①
自炊 VS テイクアウト

家で作るご飯と店で買ってくるご飯はどちらがプラスチックゴミはい出量が少ないか検証しました。

自炊

メニュー(2人分)

  • ゴーヤチャンプルー
  • 海ぶどうサラダ
  • オクラスープ
  • 米飯
  • お茶


材料

テイクアウト

メニュー(2人分)

  • カオマンガイ
  • オン野菜サラダ
  • トムヤンクン
  • すいかジュース

〈比かく〉

見た目の量と重さを比べてみました。

重さ

自炊 21g    テイクアウト 100g

自炊:すべての包装材です
テイクアウト:すべての包装材です
自炊:マイバッグを持参したためこれだけですみました
テイクアウト:紙ゴミや保冷剤の重さは入れていません

テイクアウトは自炊のおよそ5倍の量!!

自由研究はやりたいことをやる!〈その5〉に続きます




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