夏休み国語偏差値爆上げ大作戦 その3〈書く〉

夏休み国語偏差値爆上げ大作戦 その3〈書く〉

普段から「単語だけ」の会話をしていないか
相手の質問に対して答え方を考えて話しているか

10月に始まった私たちの田代式国語トレーニングは、
いよいよ後半の
第二部「書く」ための〈技〉に、突入した。
田代式国語トレーニングの第一話「読む」ための〈技〉はこちらから→夏休み国語偏差値爆上げ大作戦その2〈読む〉

家族間の会話では、
単語のみで相手に理解してもらえる感覚があり、
実際にそのような会話をしている家庭は多いと思う。
というか、ほとんどそうではないだろうか。
まず、入試における記述とは、そんな言語感覚が通用しない場
ということを述べ、
人の話をきちんと聞き、
相手に伝わるようにきちんと話す
という習慣を
日常会話の中でただしていく親の役割は大きい
、と指摘する。
お、親もがんばらなあかんな…

「書く前に口に出してみる」という意識づけで、
書くことが好きであるが故の課題も克服へ

第二章では、
著者の生徒さんたちの答案にみられた
書き癖のようなもの、
文章そのものの書き方についてのポイントを解説する。
興味深かったのは、

文章の癖というのは、そう簡単に直せるものではない。―文章を書くという行為は考えるということと直結しているため、考え方を改めなければ文章も変えられない。―

第二章:生徒の答案から学ぶ「書く」ための三つのポイントより

というくだり。
確かに、人は言葉をつかって考える。
外国語を勉強している人は感じたことがあるかもしれないが、
複数の言語をやっていると、
それぞれの言葉に、
それぞれの違う考え方のステップがあるような気がして、
使う言語によって自分の性格に違いを感じる時がある。
この章の重要なポイントはそこではないのだろうけど、
国語の癖を正していくということは、
なかなか時間のかかること
だという覚悟ができて安心した(←いや、不安やろ!)

この章では、
〈長い一文を書くな〉
〈常に主語を意識して書け〉など、
子どもたちが記述を作成する過程で陥りやすい
あるあるパターンを例に
具体的なアドバイスが書かれてあった。

実は、コロ助の場合は、
書いているうちに日本語がおかしくなって…
ということはめったに、というか皆無だった。
小学校の先生が「小説家になったらいいのに」と言ってくれているだけあってか、
書くことが好きなのだろう。
これはアドバンテージだったのかもしれない。
ただ、その強みは、
書くのが好きであるが故に、
●完璧を目指して名文を書こうとする、
●字数を考えずに書いてしまう。→タイムオーバーの連続
となったりする弱点にもなっていた。

そんなコロ助を大いに救ってくれたスキルのひとつに、
「書く前に口に出してみる」という意識づけがあった。
試験中は心のなかでの音読になるのだが、
とにかく読む。
まず書き始めることをやめ、
「まず心のなかで音読してみる」→「書く」という順序を守るようにした。
これだけで、
かなりの時間短縮と、
文章の不要な部分の削ぎ落としができるようになってきた。

「パーツとセメダイン」「決め手の一言」
攻略アイテムをひとつづつ手に入れていく

そして、この第3章からは、
再び、例題による実戦のトレーニングを中心に、
アウトプット用の攻略アイテムを手に入れていく。
中でも「決め手の一言」の考え方は、
国語の記述における、
かなりコアな重要事項になるだろうと思う。
著者は、記述問題の大半が短い〈決めの一言〉で答えられると考え、
設問が例えば「十字以内」で答えるという条件があったとすれば、
どう考えるか。
まずは、そこを考え、
それを説明する具体例や理由などを、
後から字数を考えた上で盛っていく…
筆者はその根拠として、
日本語は、一番最後に重要な言葉を置く言語である以上、
最後にくるいちばん重い言葉を考えてから書き始めなければ、
答案に説得力を持たせることは難しい。
と説く。

理があるから腑に落ちる。
腑に落ちるから忘れようがない。
こんなことの連続だった。

結局、どのくらい国語力が上がったのか

この投稿のタイトルに「偏差値爆上げ大作戦」と謳っているので、
実際に偏差値がどのくらい上がったのかを確認してみた。
芦検模試で
49→62(+13)
四谷で
41.3(5年生)→58.7(+17.4)。
数値的にはそんなに上がってないのかもしれないが、
最終の模試は11月で、
まだ我々はこのトレーニングの最中だった。
その最中は正直に言うと、
「目に見えてどんどんできるようになっていく」という感覚はそんなになかったので、
植物が地中で根をはるかのごとく、
目に見えない爆発の種が育っていたのだろう。
試験日も間近にせまった12月の中頃から急に
見直しの時間を捻出できるようになり、
過去問の点数が8割9割を超えだした。
桜蔭などの難しい問題を解いてみたわけではないけれど、
明らかに、感触が違っていた。

コロ助は受験後も国語の成績は落ちることはなく、
一般的な偏差値としては70台をキープしているようなので、
この田代式国語トレーニングで鍛えていただいた力は
その場しのぎの試験テクニックではなかったということなのだろう。

でも、我々にとって一番大きかったことは、
唸ったり大笑いしたり、その道中が本当に楽しかったことと、
そして、諦めなければ道は開けると知れたことも大きかった。

念の為、こちらにも本のリンクとマス目シートのふろくを付けておきます。

特別ダウンロードふろくは文字数別マス目シート

トレーニングをする際、めんどくさいのが、
設問で指定された数のマス目の用意ってのがありました。
何回も使うことが予想されたので、自分で作りました。
記述用マス目の使用頻度の高い6パターン、
30字、50字、60字、70字、80字、100字を用意しましたので、
ぜひプリントアウトしてご活用ください。

田代式のトレーニングの他にも、
20分よーいどんルーティンや、
単発で記述の練習をする際に重宝していました。
これ以外の字数には、マス目に斜線を入れて消したり、
切って足したりしてください。

解答用紙のマス目が小さめで素早く書く訓練が必要な学校もあるかと思います。
出力用紙のサイズや、倍率をかえることで、
マス目の大きさを志望校のサイズに近づけ、
慣れておくとより安心です。




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