夏休み国語偏差値爆上げ大作戦 その1〈時間配分〉

夏休み国語偏差値爆上げ大作戦 その1〈時間配分〉

2022年8月10日(2019年夏頃の複数のメモから抜粋、まとめました)

まずは徹底的に現状を洗い出してみる

国語のテスト。
過去問、模試など全般的に、
コロ助は時間との戦いやった。

東大寺国語での設問の構成、
基本パターンは
●漢字5問 
●語句5問 
●論説文 
●物語文(論説、物語共に内容は ○語句2問 ○記述大・中・小、段落分けなど ○選択2〜3問)

どのあたりでどのくらいの時間を取られているのか。
まずは時間のかかるポイントを探し出してみよう。

具体的に何にどれだけ時間がかかっているのか。
ストップウォッチで細かく計ってみた。
(スマホに付いてるストップウォッチの機能を使ってもいいかと思いますが、
タイマーは子どもだけでもよく使うので、一つ持っておいたほうがいいかもしれません)

まずは読むスピードの確認。
結果:読んだ箇所を再び探しだすのに時間がかかっていた

「ゆっくりでいいから時間気にせんとじっくり内容を読んでみて」
「うん」
「はいっ、読めた。あぁ…けっこう時間かかったよな…」
「6分くらいやで」

「え、意外とそんな経ってないな…」

その後東大寺の過去問全体フルサイズ通しの中で部分的に計ると、
〈1回目のしっかり読み〉
3000字強の論説文で約7分
2700字強の物語文で約5分。
やはり思ったより時間はかかっていなかった。

試しに、もう少しスピードを上げることを意識して読んでみると、
かなり内容があやふやになった。
読むスピードを気にして精度が落ちるほうが時間のロスだった。
と、いうわけで、コロ助の場合は
時間を気にせずまずはしっかり読んでいいんやな。ということがわかった。
読むことより、書いてある場所をウロウロ探すほうが時間がかかった。
ので、行ったり来たりを繰り返すのは危険そうだ。

読み時間短縮の解決策として

読みながら「なんとなく大事そう」と感じたらすかさず印をつける
記入箇所が正しいかは、まだはっきりわからないので
「✔」とかを薄くゆるくでいい。
「✔」をつけることに意識を持っていくと、読みの集中が削がれるので適当で。
場面が変わったところに「V」(楽譜のブレスのV)を入れても後で楽そう。

しっかり読むところと、さらっと読むところのメリハリをつける
しかし〜、けれども、つまり、だが、ところが、すなわち、
なんかから始めっている部分は気をつけて読んどく。

音読はやっぱり大事そうなので普段からしておこう。
黙読では気づかない意味があやふやな部分は、
音読でのつっかえで、必ず気付く。

読んでから解くか、読みながら解くか、解きながら読むか。
ベストな順序を見つけよう

また、
しっかり読んでから解く、
さっと読んでから解く、
先に問題を見てから読む。
など、いろいろなパターンを試してみる。

パターンとしてはたくさんありそうで、
それぞれの子にとってのベストを試行錯誤しながら見つけていくしかないかもしれません。

例えば、
★本文先読み派
 1回読み ①しっかり読む→記憶で解く
 2回読み ②読む→設問見る→もう一度部分的に読みながら解く
      ③設問見る→さっと読む→設問に戻り解きながら部分的に読む
★本文読みながら解き派
 ④すべて解いていく(読み終わると同時に解き終わる)
 ⑤読みながら解けるものだけ解いていきそのまま最後まで読む→解けなかった物だけ戻って解く
★設問を先に見る派
 ⑥設問を解き進めながら読み進んでいく
 ⑦1回目のしっかり読みの前にざっと(20秒ほど)設問に目を通す

と、いろいろな方法が思いついた。

ほとんど全部試してみた。
新鮮味があって楽しかったようだが、
最終的に、コロ助の場合は②の
まずはじめにしっかり読む→設問を見て解きながら部分的に読んでいく
の流れがやりやすそうだということがわかった。
(ちなみに中学3年生の現在は「本文読みながら解きが一番早い」そうなので、子どもの読む技術や集中力、記憶力や目の動かす早さなど、身体的な能力の変化に伴ってやり方も変わるかもしれません)
そうなると「2回読む」ことを前提に時間を配分する必要がある。

書くスピードは練習あるのみ。
6枚もある問題用紙の海を行ったり来たり

じゃあ設問に移ろう。

止まって考え込んでしまう場面がけっこうあった。
わからないところは後回しにするようにしなあかんな。
また、読みと同じく、
後回しにした問題のところに戻ってくるのに時間がかかっている。
記述を名文にしようとこだわる、
字を書くスピード、など、
かなり改善の余地がある箇所が見つかった。

解決策として
わからない問題は考え込まずに次に進む。
とばした問題は、
全部終わったらすぐに戻ってこれるようにわかりやすい印をつける。
ひと目でさっと辿れるような場所にな。
1秒以内に書けて、目立つマーク…
相談して、一筆書きの「☆」にしました。
全部終わったら☆にもどる!
これでウロウロの時間ロスがなくなった。

ただし、選択問題で残り2択にまで絞れているなら
どちらかを書いておこう
。必ず☆をつけて。
☆に戻るつもりでいても戻って来れる保証はないもんな。

その他の対策として、
●字をきれいに書こうとしすぎなくていい
(コロ助は十分丁寧なので、「読めればOK」くらいでちょうどいいかも)
●記述は名文にしよう、感動させようとしないこと
●字数もピッタリにこだわらんでもいい
●文章を作る際の抜き出しパーツは書き出さず、薄くまるで囲む
●書く文言を頭で音読して数えてから書く(字数違いのために何回も消しゴムで消さない)
●東大寺の漢字はほとんど語句問題。知らんもんは知らん。考え込まずに先に進もう。
●筆圧を強くしすぎると消すのに時間がかかるので、少しゆるめよう
などが出てきました。

そして、時間配分。
国語は見直しコスパが最強。必ずやること。

東大寺の国語は50分の持ち時間。
何にどれだけ時間を使えるか。
同じ問題用紙と解答用紙を2つ用意し、
過去問を解くコロ助の手元を見ながら
ストップウォッチで出した時刻を記入していった。
大まかに割り振りがわかった。

漢字、語句のセクションは目標4分。7分がリミット。
物語文と論説文、大小の入れ替わりがあるので、
小が19分、大が21分、
残り3分が見直しの時間。
設問で聞かれた形で記述を答えられているか、
選択問題の答えは根拠が文脈から見つかるか、など、
国語は見直し箇所を形式化しやすく、
「見直しコスパ」が高い教科だと思うので、
見直し時間は時間に余裕があればやるのではなく、
最後の3分は何とかがんばって作りたい。

長文大小を19分と21分に、
始めの頃は割り振っていましたが、
●大小どちらかを見分ける時間がもったいない
●難易度によって時間のかかり具合も変わる
ことから、その後、長文大問1つにつき19分を目指すことになりました。
※20分がリミットで、
→記述に書くことを思いついているなら20分超えてでも書ききる。
→思いついてないなら次の大問に移る。

まずは大問1つを20分でやっていくトレーニングをルーティンにしてみる。
20分を体感で覚えていこう。

と、いうわけで、我が家に新たな
「国語20分よーいどん」というルーティンの仲間が加わった。
ただでさえこのクソ忙しい時期に、
毎日20分を捻出するのは難しいかもしれないので、
週3回くらい、朝の計算や漢字の仲間にいれることにした。


時間を細かく計ったり、
コロ助の手元を見ることに集中した結果、
やるべきこと、やらなくていいこと、やらないほうがいいこと…
数多くの改善点が見つかった。
この解決策が正しいかはまだわからない。
ただ一つ言えることは、
こんな調査は家庭でしかできない。
志望校も、学力も、学力の背景も、志望校までの距離感も
みんな違うのだから仕方がない。
一緒に分析をしたことによって、
それぞれの対策をとる理由が明確なので、
子どもが自分で解答や時間配分のディレクションを取っていく意識になったのも
得たものの一つでした。
探偵みたいで楽しかったしな!

四谷大塚の全国統一テスト結果より 会場になったヒーローズという塾の先生が、この結果を見て丁寧に分析をしてくださいました。毎度おなじみの典型的な時間切れ。最後の方の大きな記述を落とすとダメージがでかいんやな…

国語だけは早めに過去問ができる!
作戦計画は必ず志望校の過去問で

このような調査は、やっぱり志望校の過去問でやりたいところです。
逆に言えば、志望校の過去問以外で少々点数が悪くても
気にしなくていいのかもしれません。

国語は学校によって出題形式も傾向も大きく変わるため、
自分が受ける予定の形式に一刻も早く慣れたほうがいいので、
国語は他の教科よりフライング気味でもいいような気がします。
また、殆どの学校が、設問文の1行あたりの字数や、
フォーマットは毎年同じようで、
その形式や字数で対策を立てられるのも理由のひとつです。

ただ、過去問を使い切るのも後で困るので、
さかのぼって10年前以上の古いものや、
出題傾向が似ている学校の過去問があれば、
「初見のストック」を集めておけると心強いです。
(出題傾向が似ている学校の過去問なんかもあるといいですよね)

類題探しでも大変お世話になった、
四谷大塚の過去問データベースが、ありがたすぎて泣けてきます(ToT)

家庭学習を取り入れるにあたってのおねがい

夏休み国語偏差値爆上げ大作戦はシリーズ投稿にする予定です。
〈時間配分〉〈読む〉〈書く〉〈語彙力〉〈漢字〉の5つを予定しています。
コロ助も志望校を東大寺に変えてから国語には苦労し、
この〈時間配分〉も、かなりたくさんのメモから使えそうな部分を抜粋しまとめたものです。
この後に、運命的ともいえる参考書に出会ったため、
やりかたや対策が少しずつ変わっていくところがあるので、
〈読む〉と〈書く〉も合わせて見ていただけると幸いです。
どの項目も、それぞれにやはりなくてはならないステップだったので、
あえて連載の形を取りました。

最後にお願いなのですが、
もし、すでに塾で大変なカリキュラムをやっているお子さんが、
これらの対策や家庭学習を取り入れてくださるのであれば、
さらなる負担にならないよう、
どこかで課題をマイナスにする分を工夫するなど、
(弱点の対策を家庭でしたいという旨、塾に話せばわかってもらえる気がします)
お父様お母様には切にお願い申しあげます。

お子さんの将来を思うあまりに頑張りすぎてしまうのは
私も反省があり、皆さんも同じかもしれませんが、
受験がスタンダードな環境におり、
たくさんの親子を見てきた中で
「やらずにする後悔」と同じように、
「やらせすぎた後悔」というものも存在するような気がしてなりません。
全部じゃなくてもかまいません。
ほんのわずかでもいいので、ぜひ、一緒に同じ問題を解いてみてください。
解らないところは、ぜひ子どもに教えてもらいましょう。
それだけで回避できる悲劇があります。

そして、
お母さん、お父さんもぜひ休んでください。
同時に、子どもがぼんやりする余白の時間も死守してあげましょう。




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