理科単元強化週間9「昆 虫」
2022年9月23日
昆虫の単元週間でしたことは、
●いろんな昆虫の絵を描く
●虫の卵を探しに行き、家で育てて観察させてもらう
などでしたが、
テキスト化された記録が殆ど残っていませんでした。
単元週間が始まる直前に起こった出来事が印象深かったので、
その数日間の記録を投稿することにしました。
(受験にあまり関係がないかもです…すみません)
飛べなくなった熊蜂がわが家にやってきた
2019年4月21日
昨日、東大寺の仁王さんのおる門の裏で飛べなくなった熊蜂と出会い、
安全そうな場所に移して様子を見ようと試みたけど、
なかなか離れようとしない。
虫は、外にいるのが一番幸せだろう。
でも、外にいたらきっとこのまま死ぬ。
けっこう迷ったけど、
離そうとしてもずっとしがみついてきてくれたので
一緒に帰ってきた。
あまりに可愛すぎてうろたえる。
本当はずっと一緒にいたいけど、
何とか飛べるようになって自然に帰れるといいな。
明日も美味しいお花いっぱい摘んできてやるからな。
飛べるようになるまで一緒におってな。
2019年4月22日
コロ助が名前をつけてくれた。
東大寺におったので、盧遮那仏から名前をもらい、
「盧遮那びー(るしゃなびー)」
呼名は”るーちゃん”。
日光を浴びるためと藤の花を探すため、お散歩もした。
コロ助にいいお部屋とベッドを作ってもらったね。
月曜日の未明からるーちゃんが急に弱り、
危篤状態にあった。
コロ助の看病のおかげで
少しだけはちみつ水は飲めたけど、
わずかに動いて
また動かなくなった。
藤棚もれんげ畑もまだ行ってへんかったのに。
昨晩がやまだったのだろう。
あんまりがさごそして触るのもよくないので
一晩ようすを見ながら寝た。
朝、るーちゃんは全く動かなくなった。
死に付随した硬直は始まりかけていて
ふわふわの手足はぎゅっと閉じられている。
コロ助が、
座布団を当てたるーちゃんにシャーレを傾け
絶妙なバランスでセッティングしてくれた蜜を飲む姿勢のまま、
口元のストローも格納しないまま、
るーちゃんは死んでしまった。
出会いから今日まで長くて短かった。
あの時ああすればよかった、
ああしなかった方がよかった。
「たられば」後悔の嵐の中、
次にこんなことがあった場合に自分はどうするのか。
解決策は見つかっていない。
虫の医者になりたいと思った去年の夏。
るーちゃんが環境に慣れてきたら
羽の治療(外科的なアプローチ)をどうするか考えていた矢先の
一瞬の出来事やった。
延命じゃない。
ただ、もういっぺん自分の羽で飛ばしてやりたかった。
治療の段階まで行き着くことなく、
看病のレベルで何も出来なかった自分の無力さに
打ちのめされている。
昨晩、コロ助の尊敬する名古屋サイエンスラボの倉橋先生にも相談した。
「羽が不自由なハチやチョウは、生きていくことはできません。2日も経てば限界です。私も瀕死の虫に餌を与えることを何度か試みましたが、自ら食べることを拒否しているようにも見えました。生まれること、生きることは、いつも死ととなりあわせ。受け入れるしかありません」
生きることと、死ぬこと。
それははるか遠くに見えて、限りなく近いのだろう。
るーちゃんはとても優しい子で、
私たちはすぐに仲良くなった。
名前を呼んで来てくれる虫は初めてだった。
虫が怖くてなかなか触れなかったコロ助にとっては、
はじめてできた虫(しかも苦手だった蜂)の友達でもあった。
昨日も学校から帰ってきて
1人で泣きながら看病してくれたよな。
ありがとな。
今は、ただ、ただ、悔しい。
奇しくも明日からの理科単元は「昆虫」だ。
2022年現在からの追記
口吻が出た状態での死亡は神経の損傷。死因はおそらく花か何かについていた農薬による中毒の可能性が高いです。→花屋さんの花も植え込みの花にも強い注意が必要。特に飛べない子にとってはより大きなリスクになる。
→スイカによる解毒で治療が可能。(ネオニコ系ではなさそうなので)
→飛行不全は、移植で治療できた可能性がある。(飛翔筋とクチクラの隆起に問題がなければ)
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