決戦前夜

決戦前夜

2020年1月19日

受験勉強の総仕上げをする

明日はコロ助の第一志望校、
東大寺学園の入試日。

昨晩プリントアウトした
カワタ先生が送ってくれた解答を見ながら、
朝から一緒に最後の確認をしていった。

入試の前日に丸1日自由な時間があるなんて
本当に幸運だ。


昨日の奈良学園の試験中に
待合所で書いたメモを元に
今日の計画を立てた。

国語(午前 2時間)

  1. 時間配分の確認(1年1回)
  2. 漢字おさらい
  3. 語句の例文いくつか(口答でOK)

算数(午前 2時間)

  1. カワタ先生のは全部やりたい
  2. 補助線まつり(引き出し開け)
  3. 立体見て確認(灘学習院のプリント)
  4. 2020の分解(逆から解くバージョンやってみたい)

ーーー 昼ごはん ーーー

理科(午後 2〜3時間)

  1. 中和計算もっぺん確認
  2. ケミカル性質の確認(口答でOK)
  3. 台風、気象確認
  4. 時間配分の確認(上記の確認をしたのちにできれば)
    東大寺の初見いっぺんやりたいかも
  5. 弱いところを倉橋先生の動画見る(ご飯食べながらでOK)

社会(午後 3〜4時間)

  1. 時事問題、あとやった方が良さげなもの、読むだけでもいい
  2. 歴史は年表を指でかくして何があったか口答でcheck
    弱いところは高校講座見る。
    公民の弱いところはスタサプの玉田先生の動画見る(ご飯食べながらでOK)


本当にいろんなことができるようになったよな。

受験勉強もいよいよ終幕だ。

ピエール画伯、ありがとうございます

奈良学園の合格発表

うんと早く寝ようと思ったものの
なんやかんやで
コロ助が寝たのは
10時ごろ。

でも、思ったより
すんなり眠れたみたいでよかった。

今日は、奈良学園の合格発表の日。
昼の12時から
webではじまっているはずだ。

「合格であっても不合格であっても
動揺したらあかんから
合否の結果は
まだ見んとこうな」
コロ助と話していた。

しかし、実は
入学金の納付タイミングなどから
早急に手続きの支度をする必要があるため、
”まだ誰も見てない”ということにして、
親は先に確認しなければならなかった。


わが家はひと部屋しかない間取り。

深夜、デスクトップの前で画面を見る私の背後には
コロ助が眠っている。


開いた画面が明るくなりすぎないよう、
慎重にことを運ぶ。



コロ助がノンレム睡眠に入ったことと、
デスクトップの反対方向に寝返りをうったのを見届けたのち、
学校のサイトを開く。

画面の誘導に沿って
ページを進めると、



真っ暗な部屋の中
青白く光る画面には
「不合格」の文字があった。

息が止まるかと思った。

その瞬間、息が止まる音が出たほどだった。


ショックだった。

「不合格」の字面、
何とかならんのか。

なんて辛い文字なんだ。

辛い。
痛い。
本当に辛い。
こんな気持ちになるのか、不合格というやつは。

伴走者がこれほど打ちのめされるとすれば
本人が知ったら
いったいどんな辛さなのだというのだろう。

そうじゃないのはわかってるけど
コロ助の全てを否定されたような気持ちになって、
奈落の底に突き落とされるようだ…

こんな小さな子が、
がんばったこの子が
こんな残酷な仕打ちをうけなければ
ならないのか…

自分が学生の頃、
入試に落ちた時は、
こんな衝撃はなかったように思う。

何だこの衝撃は…



私はひどく狼狽した。


いかん。まずい。
これはまずい。
東大寺の試験の前に
コロ助に知られることは

絶対にあってはならない。

悟られてもだ。


コロ助に隠し通すことができるのか…

できん…。できんだろう。
いや、
違う、

できなくても

しなければならない。

このミッションは
絶対だ。

失敗は許されない。

この受験における
最大級で
最難度の
親の仕事になるに違いない。

思いつく方法はひとつ。
記憶や感情にシャッターを下ろし、
記憶を密封する。

妊娠期、危険な状況からお腹にいたコロ助を守るため
感情にシャッターを下ろすテクニックは身につけたことがあったっけな。
どこで何が役立つかわからんな。

私は何も見ていない、
私は何も知らない…。

そういう気持ちになるよう、
完全に忘れることにした。

明日は本当の決戦になる

奈良学園の対策は
そんなにできなかった。
とはいえ、
A判定になっていたこともあって
どこかで大丈夫だと思っていた。

今から神大附属に受かる可能性は限りなく低い。

確実にわかったことは、

何が何でも
東大寺の合格点を取るしかない
ということだ。



明日は決戦になるだろう。

受験に「戦」って言葉を使うのに違和感を感じることが度々あった。
戦じゃないよ、告白だよって思ってた。


でも

明日はきっと
本当の決戦だ。

Quang LeによるPixabayからの画像

やはり、
一睡もすることができず

すでに
明日は
明日でなくなった。



いよいよ今日がはじまる。




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