あきらめるスタンバイ
2018年2月16日
昨夜は塾の入学金を支払おうと急いで退社し帰路を急いだのだが、塾は休みだった。
やった!早く帰れるぞ〜!
今日は何をいっしょに学ぼうかと、
辞書の入った本屋の紙袋を下げ、
コロ助が待っているばあちゃんちのドアを開けると、
大きな泣き声。
彼がこんな大きな声で泣くのを聞いたのは何年ぶりだろう。
何があったのかを聞くと、お友達と話をしていて
「リカちゃん電話」というものに、まちがってダイヤルしてしまい、
ダイヤルしてしまったことのある友達から
3万円もの電話代を請求されたという話を聞いて
パニックになってしまったとのこと…。
その番号を調べてみたところ、
おもちゃ会社がやっている遊びのダイヤルのようで、
100%そんな請求はない(あっても80円のようだ)だろうし、
その番号をダイヤルしてしまったことは何とも思ってないけど、
彼のあまりの取り乱しようにショックをうけた。
「もう夢が叶わなくなってしまうかもしれへん~!!!!」
「わ~~~!!!」
と、顔を真赤にし、絶叫に近い泣き方でごめんなさいと私にしがみつく。
この子をそこまで追い詰めるほど、
私はお金の心配をさせていたのかと苦しくなった。
学費捻出のため、
1Kユニットバス暮らしからの引越しもあきらめ、
酒もやめ、
旅行や遠出もがまんし、
人づきあいもやめ、
着るものも買わない、
美容院も中学の入学式まで行かない…
そんな毎日も自分たちはまあまあ楽しんでやっていると思っていたのだが、
度々「節約」というワードを口にしてしまっていたこともあり、
彼にしてみたら「自分のせいで…」と
思っていたのかもしれない。
節約はもちろん限界までする。
で、ないと現実問題として、塾に行くことも無理だろう。
なので、このまま節約のスタンスを変える予定はないけれど、
お金の話はあんまりせんようにしたほうがいいかもしれんな。
なんとも思わない子ならともかく、
彼のように傷つきやすかったり、
気を使ってしまう子にはな。
お母さんが大変だろうと気を使う。
あきらめるスタンバイがいつもできている。
…あきらめるスタンバイか…
母子寮にはそんな子がたくさんいた。
コロ助のこともやし、
自分も、無駄を全部省いていくようなやり方に猛進してしまっていたが、
ちょっと立ち止まって無駄なことをしよう。
二人の大好きなキャラメルを食べよう。
無駄なことがない人生なんてつまらんもんな。きっと。
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