夏休み国語偏差値爆上げ大作戦 その2〈読む〉
2022年8月12日(2019年9月後半〜10月の複数のメモから抜粋、まとめました)
中学受験の国語は大学のセンター試験レベル?
東大寺学園の説明会で、国語の先生が言った。
「そうですね、難易度で言えば、だいたいセンター試験かそれより少し上くらいですかね…」
ハハハ…そうなんや…
桜蔭(東大入試国語とレベルあまり変わらんと下剋上受験の桜井さんが言っとった(;゚Д゚)))とか、
関東の中学校の国語の異次元な難易度は知っていたつもりやけど、
関西の学校でも、中学受験の国語はやっぱり難しい。
その壁を超えられる能力は、
読書経験の量や、好き嫌いともあまり関係がないようだ。
「時間の壁」を感じ、時間配分の工夫や対策をし、
かなり国語がやりやすくなってはきたのものの、
出来不出来に差がある。
すっきり感がなく、ふわふわしている感じは否めない。
語彙、記述、文法、抜き出しなど、
総合的に、国語の「テスト力」とでもいうべき
勝負強さにつながる基礎トレーニング的な訓練を
1からやり直す必要があることを悟った。
大掛かりな挑戦はそれなりの時間がかかる
おそらく最後のチャンスだろう
仕事帰りや昼休憩、私は時間を見つけては大きな本屋に通い、
市場に出ている国語の参考書のほとんどの内容を見たかと思う。
その中で見つけた本がこれだった。
―なぜ読書が国語の成績に結びつかないということが起こるのだろうか。
田代式 中学受験 国語の「神技」
それは、受験国語という精読のゲーム(勝負、競技)と読書という活動は別のものだからだ。―
さらに筆者は通読と精読の違いを注意しなければならない点をあげ、
入試問題は、読書のような気楽な読み方をしただけでは簡単に特典できないように作られている。
受験国語は精読のゲームであり、「物語文」といえども「説明文」の読み方をせよ。
と指南する。
設問の文章に感動し、いちいち泣いてしまう私達。
「今のコロ助に必要な訓練はこれかもしれない」
電車の中で本を最後まで読み進め、
半ば確信に近い一縷の光を胸に帰宅した。
「田代式 中学受験 国語の『神技』」による
“精読ゲー”のルール攻略トレーニングがはじまった
本書は、大きく
「読む」ための〈技(スキル)〉と
「書く」ための〈技(スキル)〉の2部構成に分かれていて、
それぞれが100ページほど。
さらに読むスキルは8章に分類されていたので、
まずは1日1章ずつ一緒にやることにした。
例題が複数ある章は複数日に分けよう。
触りだけを読んでみても、
「国語が得意だと思いこんでいた自分」の国語力は
その場しのぎの薄っぺらい物だったということが判明したので、
親が本書を読んで教えることはあきらめ、
一緒に生徒になってやるという形を選んだ。
1日の手順はこんなかんじ。
①会社にこの本を持っていく
②行きの電車の中で昨日終わった続きから解説を読む(親もできれば答えは見んとこうな)
③学ぶべきポイントを把握し、やる範囲を決める(30分〜1時間でできるボリュームに)
④その部分をコピーする(コピーしたものが平らでやりやすいのでこちらをコロ助用に)
⑤帰宅、夕飯後一緒に例題をやる。正解することが目的ではないので、ディスカッションをしながら一緒に考える(解説は一緒にはあまり読まず、答え合わせの際に親が昼間に読んで得た知識を噛み砕いて伝える)
⑥章ごとのまとめを一緒に読んで確認する。
⑦類題で定着させられればなおいい(けど、類題探しがハードル高いので無理はしない)
例えば、精読方法としての
「映像化」や「図式化」があるという話。
映像化は場面の図を描きながら読むトレーニングなどはやったことがあったけど、
図式化は、「算数と同じように解く」ための読み方で、
”正解に至る論理の過程を文章に基づいて図式化する” と、ある。
”受験生はこの問題から、直接正解に至ろうとするのではなく、
正解に至る筋道を考えることが大切なのだ、ということを学ぶべきだ。”
いくつかの学校の秀逸な過去問からの例題は、
尽く解けず苦戦し、驚きの連続だった。
そうして思考を整理して行く過程は
わたしたちの築いた「何となくの思い込み城」がガラガラと崩落する過程と、
うわべのテクニックできれいに見せようとしていた建物の
基礎工事をはじめからやり直すような過程になった。
とっくに克服できたと思っていた「文章を『かたまり』で読む」といった基本的な重要項目、
直ぐに実践で使える「人物の二面性を読む」や、
子どもにとってポイントのつかみにくい「過去の回想パターンを読む」といった
「読みつかむこと」のみにフォーカスし、
トレーニングを積み上げていった。
コロ助は灘学習院の天声人語の要約でも鍛えられていたので、
要約するスピードは決して遅くなかった。
消しゴムで消して数え直したりする手が遅くなる癖や、
戻るべき場所を探すのに時間がかかるといった
運動能力的な要素もここのところの工夫で解決しつつあった。
それでも、記述や選択問題で止まって考え込んでしまう瞬間があったのは、
よく読めていなかったという要因が大きかったのかもしれない。
読む早さは遅くなかったものの、
「読み取れて」なかったんかもしれんな。
精読と通読の違いを痛感させられた。
あぁ…目から鱗が落ちすぎて、
落としたうろこの掃除が大変になりそうだ。
当時、塾はすでに半分の週2回にしてもらっていたので、
トレーニングは1回につき1時間ほど×週5回。
母親の帰宅時間が最短で終業しても19時以降になるため、
少しずつしかできなかったのだが、
この「少しずつ」が良かったのだろうか。
1章学んだ後に、毎回”熟成期間”のような大切な「間」があった。
進んでる。と感じた。
少しづつやけど、確実に前に進んでる。
手応えが地響きのように伝わってくる。
何とか間に合うかもしれん。
コロ助が眠った後に、
感謝なんか祈りなんかわからん気持ちで胸がいっぱいになって布団に入る毎日やった。
偏差値を爆上げするどころか、一生もんかもしれん、このスキルは
2022年8月12日
このトレーニングをしていた頃、
切羽詰まっているにもかかわらず、
毎晩楽しくて仕方なく、小さなテーブルに向き合い、
2人とも夢中であーだこーだと試行錯誤していました。
この国語の克服劇はかなり印象に残っている出来事だったので、
できれば、3年前にスライドしたリアルタイムな投稿をしたかったのですが、
今、このブログを見て役立ててくださっているみなさんの立場にいたとすると、
もう少し早く教えて欲しかった…
となるような気がしましたので、
ストーリーとしての臨場感はあきらめ、
話の流れとは関係なく前倒し投稿にしました。
少しずつの歩みだったこともありますが、
10月頃から始めたこのトレーニングは、
この後、「書く」ための〈技(スキル)〉編へと続き、
前回の記事でご紹介した時間配分や時短の工夫なども並行し、
過去問で9割を確実に取れるようになったのは、
試験直前の12月上旬…(爆)
実に3ヶ月近くかかりました。
一緒に勉強をした私の国語力も上がってしまい、
デザインをしている職場でも、書かれた記事の内容に
校閲ばりのセンサーがいちいち反応し、困ったことがありましたが
受験後、親は勉強をやめたので、無事元に戻ってきました(悲)
コロ助の国語力は、ずっと高いままをキープしているようなので、
このトレーニングで得たスキルは一生ものということなのでしょう。
特別ダウンロードふろくは文字数別マス目シート
トレーニングをする際、めんどくさいのが、
設問で指定された数のマス目の用意ってのがありました。
何回も使うことが予想されたので、自分で作りました。
記述用マス目の使用頻度の高い6パターン、
30字、50字、60字、70字、80字、100字を用意しましたので、
ぜひプリントアウトしてご活用ください。
田代式のトレーニングの他にも、
20分よーいどんルーティンや、
単発で記述の練習をする際に重宝していました。
これ以外の字数には、マス目に斜線を入れて消したり、
切って足したりしてください。
解答用紙のマス目が小さめで素早く書く訓練が必要な学校もあるかと思います。
出力用紙のサイズや、倍率をかえることで、
マス目の大きさを志望校のサイズに近づけ、
慣れておくとより安心です。
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