夏休み国語偏差値爆上げ大作戦 その5〈漢字〉

夏休み国語偏差値爆上げ大作戦 その5〈漢字〉

2022年8月19日

東大寺学園中、入試国語の漢字は、
語彙力と推論力を問われる

東大寺国語の漢字。
印象として、難しかったりややこしい漢字は出た記憶がないけど、
そんな言葉知らんがな… って設問が多かったような気がする。

例えば、
平成19年度の入試問題

四谷大塚過去問データベースより画像をお借りしました


この年の漢字は特に難しかった。
私がやってみると、なんと3問しか正解しなかった。
カ〜ッ!
細大もらさず、十全の対策を講じる…
小学生がそんな言葉知ってるわけない!


で、下の写真はコロ助が解いた6年生10月のもの。
(この年の国語は1回しか解いていない模様)
「知らない単語は適当(予想して)に書いた」と、コロ助。

それが狙いなのか…
知らないことに出会った時にどう乗り越えようとするのかと試しているというのか…
カ〜ッ!
確かに前後の文脈を見ると、
推理できそうな確実なワードが入ってる。

6年生10月10日 1回目 コロ助の解答 この時の点数は国語全部で51点だった(田代式トレーニング始まる直前くらいかな)


答えは
①条理 ②成算(予測変換17番目というマイナー綴り!)③氷解 ④去就 ⑤自重 ⑥後進 ⑦古式 ⑧起因 ⑨細大 ⑩十全
コロ助の推理よく頑張ってると思う(←親バカですみません…)

はじめは、語彙力を問われているのかとも思ったが、
カバーせなあかん語句の範囲を超えてそう。
やはり推理能力、推論力を問われているのか…
とはいっても時間は限られる。
下の慣用句と合わせて理想は5分、
どれだけ遅くなっても7分がMAXってところやろう。

漢字はおそらく1時間目の1問目。
小さくてもその成功体験は、残りの教科につながる(つながってくれ)

次は、平成22年度の同じく東大寺学園の漢字。

こちらは6年生8月28日に解いたもの 全体の点数は37点しかなく、本格的に国語の個人トレーニングを始めたきっかけになった


答えは
①正攻法 ②授受 ③担任 ④静観 ⑤大団円

この年は難易度は高くないけど、この年も
純粋に漢字力を問われるのは③だけで(急にサービス問題で逆にビビるねんけど…)
①言葉は知ってる子もいる、推理でもわかりそう
  →語彙力、推理力
②推理で解っても前後逆になったりする危険もあるかな
  →語彙力、推理力
③正しく漢字で書けるか
④これは推理で何とかなる(言葉知ってる子もおるやろ)
  →語彙力、推理力
⑤言葉を知らなかったら推理では難しいかな…
  →語彙力
全体的には、
漢字力というよりやはり推論力や語彙力を問われている気がするんやな。

それって、幼少期からの積み重ねしか無理なんか…
具体的な対策は立てようがないということなのか…

具体的ではなくとも、対策はある。
東大寺の入試では、背景にある努力の痕跡をスキャニングされるようだ

コロ助の受験期の漢字学習歴をふりかえると

  1. 入塾前と入塾後はじめのうち
     5年生になる前の2月頃6年生の漢字を全てやっておくために、
    書き順なども載っている基礎的なドリル「うんこ漢字ドリル」をした。
     塾が始まってからも漢字の書き順などはやらなかったようなので、塾ルーティンワークと併用し、うんこドリルで確認していた。この作業けっこう大変そうやったけど、小学生で習う漢字は6年生最後の分まで早めに済ましておいたほうがよさそうだ(→どんどん時間がなくなっていく上、参考書によっては5年でも6年の漢字をガンガン使っていく必要が出るため)
  2. 灘学習院のルーティンワーク
     漢字は15問×4pほどを1週間で
  3. 灘学習院の日数を減らして半分家庭学習にしてから
     〈9月から〉でる順漢字 毎朝
     〈10月から〉サピックス漢字の要 毎朝
灘学習院入塾当時5年生のルーティンワーク 漢字は15問×4頁ほど(この1冊しか手元になかったですが、6年生は難易度、量ともにこれより大きいです)
でる順はいろんな方向性のセクション分けがよかった。同音異義語も漢字の推論力鍛えられそう。
漢字の要。直前期にもおすすめです。やりはじめた10月頃はヨレヨレでしたが、12月には全問正解の連続で「毎朝やる」継続の威力を感じました(ToT)


この2つの過去問を解いた形跡をたどって見えてきたこと。

1つ目の10月に解いた平成19年度の漢字は、
2つ目の8月に解いた平成22年度の漢字より難易度が高かったにも関わらず、
正答率が上がっていた。


と、いうことは
対策の立てようが見えないかに感じる東大寺の漢字も、
基礎的な漢字のトレーニングを数多く積んでいくことで、
推理のための引き出しが増えてゆき、
解く力につながっている
ってことなんかもしれんな。
努力は無駄じゃない。
そこをスキャニングする問題ということか…
カ〜ッ!
恐るべし東大寺…

おそらく1問につき2点。
中学受験における2点の差はとてつもなく大きい。
そして、緊張しパニクることが目に見える試験日の
1時間目の試験が国語であり、
1問目はおそらく漢字だろう。


努力の痕跡をスキャニングしてくれる可能性が
わずかにでもあるのなら、
具体的な対策が立てにくくても、
漢字を捨てるわけには絶対にいかんのだ。

四谷大塚さんの過去問データベース、ありがたいです。感謝!

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