ドーナツを穴だけ残して食べる

ドーナツを穴だけ残して食べる

2018年4月16日

今までみんなが食べ終えたドーナツの穴は、
大気中にたくさん残っているのだろうか。

久しぶりに風邪をひいて仕事を休んでしまった。

熱が引いてきて、ぼんやりできているので、
先日の夜の楽しい出来事を書き留めておこう。

コロ助がスクラップしていた毎日小学生新聞の記事に、
ドーナツの穴の存在についてというものがあって、

毎日小学生新聞に連載されていたてつがくカフェの話題、ドーナツを穴だけ残して食べられる?
てつがくカフェおもしろいねんな~
研究対象のドーナツの穴たち
研究対象の穴たち


穴を観察するために
昨夜ドーナツを買って帰った。

この記事の他にも、
図書館でドーナツの穴の存在を議論している本(記事の元ネタっぽい)を
見たりしたせいもあって、
我が家では「穴」って何だ論争が巻き起こってた。

穴だけを残して食べることができているのなら、
今まで食べ終えたドーナツの穴は、
大気中にたくさん残っているのだろうか。



穴だけ残して食べる。

ドーナツは小ちゃくなり穴は残っている。

でも、薄く削がれたドーナツも残る。

ドーナツの穴だけ残すことを試みる
これをギリギリ限界の薄さまで食べても、結局ドーナツは残る
ドーナツの穴は紐のようになってしまった
オールドファッションは崩れやすいのでポンデリングで挑戦しなおしたけど、ちぎれた…!
ドーナツの穴はついには一本の紐になってしまった

次元が変わってひも状になった

薄く削がれたドーナツはひものよう。

ひも。

ひもで輪っかを作ってドーナツに似た本体と穴の比率を作った。

紐を輪っかにして穴を作ろうとするが、これは穴ではなく、輪
これは輪だよ。継ぎ目がなかったとしても。
だって、ひもっていう物体の元の姿がみんなの意識にあるから。

けど、これは穴じゃない。輪だ。
ドーナツも輪。

穴という言葉を調べると突き抜ける穴と突き抜けない窪みとの二種類がある。

学研現代新国語辞典改訂第六版によると、
①物の表面にできた、深いくぼみ。
②〔物の中を〕反対までつきぬけた空間。と、ある。

他の辞書もそんな感じのようだった。

「突き抜けるか抜けないか」は、大きな問題だろう。
二次元と三次元の差がある。

辞書で穴という言葉について調べてみる

穴とはなんだろう。

で、穴の定義のひとつである
「空間」ってなんやろう。

空間の存在を考え出すと、
「存在」とか「無」とかって何?ってところに行き着く。
本当に「存在」してるものなんてあるんやろうか。

うーん、こうなるともうトポロジーっぽくもないんかな。

こんなことも算数で調べんのかな。
物理?哲学?言語?文化人類学的に社会?

トポロジーのことはウィキペディアに解説がありました
トポロジーについては、こちらに解説がありました
Wikipedia 位相幾何学より


穴のことを考えているうちに
いつのまにか
「存在する」とは一体何なんやろう。になってきて、
よけいに難しくなってきて、
何の解決の糸口も見つけることができず、
ドーナツを食べた。

ドーナツの穴は食べなくても消滅することもある
食べなくても穴は消滅する。

受験のためには何の役にも立たんかもしれんけど、
やっぱり、そんなぼんやり時間も必要だと思う。

そんで、
勉強って、教科の垣根を越えるような時に
本当の面白さが見えてくるんかもな。
とか、
一見意味がなさそうで、
楽しい気付きも多かった。

我が家では、めったに食べれない贅沢品になったドーナッツ。

めちゃくちゃ美味しかった。





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