夏休み国語偏差値爆上げ大作戦 その4〈語彙〉
2022年8月18日
中学受験の国語で求められる語彙力は
小学校の国語で学ぶ範囲とはかなりの乖離がある
読解文を読む早さが気になる場合は、
音読をしてみると、
理解できていないあやふやな部分や
知らない語句のあるところで読み詰まるので、
そういった箇所をあぶり出せていいです…と、
そんな話はよく聞く。
確かにそうだろう。
また、
知らない言葉が出てきても、
前後の文脈や、使われている漢字の意味などから、
知らないなりに予想を立てて、
読み進めることは大事だという意見にも賛成だ。
でも、
そもそも、そんな箇所がありすぎて、
なかなか読み進めることができないのはつらい。
やはり、できることなら
「わからない言葉」は少しでも減らしたい…
特に中学受験を5、6年生から急にやろうと思い立った子や、
塾やくもんなどで、大量の文章問題に触れたり
本をたくさん読む習慣がなかった子
なんかは、急に語彙力をつけようと思ってもなかなか難しい。
考えつく方法として、
●たくさん本を読む(6年生になると難しいかな)
●家の中でできるだけ多くの言葉のバリエイションをつけて話すようにする(特に親が)
●語句のドリルやワークで書いて覚えていく
とかがあるんかな…
中学受験で求められる語彙力は、
小学校の国語で学習する範囲とにかなりの乖離があり、
実際に使用したことはおろか、
聞いたことも見たこともない語句が頻出する。
実はコロ助は、
灘学習院の毎週のルーティン宿題である「天声人語の要約」で
その都度わからない単語は辞書を引いて意味を調べることもセットになった宿題だったので、
語彙力は鍛えられていた。
また、読む本も大人向けの本を多く読んでいたので、
ボキャブラリーの貯蔵量としては、
同年代の子どもたちの中では
かなり多かったほうではないかと思う。
過去記事「天声人語の要約」はこちらから
それでも、
いわゆる「大人は知ってるけど普段遣いしていない」慣用句や言い回しなど、
知らない言葉はまだまだ多そうだ。
他の教科にも覚えなければならないことがたくさんあったので、
できるだけ楽しく、休憩がてら楽しんで読めるような
語彙力を上げられそうな参考書はないかな…
休憩がてら、楽しんで読めるのに、
着実に語彙力がつきそうな、ハイスペック参考書
いい本が見つかった。
「ちびまる子ちゃんの表現力をつけることば教室」という本を紹介します。
装丁などから、ライトな感じの内容を想像してしまったけど、
かなり充実した内容の本で、
子どもの頭にすんなり入る工夫が随所に施されていて感心する。
基本的には1ページにつき、
一つの言葉の紹介という構成になっていて、
ページにはその一つの言葉から
語源や、類義語、反対語、別の意味での使い方、間違いやすい使い方など、
色んな方向に関連付けた情報が掲載されている。
情報量の多さにも関わらず、
関連付けたレイアウトと書き方をしてくれているため、
暗記の意識なく自然に覚えてしまいそうだ。
さらに、感動したのは、
子どもたちにとって
見慣れた光景、自然なシュチュエーションの中に「生きた形」で
ふんわり登場する漫画内の例文。
これだけ「子どもたちの日常感」がある例文には、
ほかの参考書ではなかなか出会えないのではないかと思う。
この例文ならすんなり日常でその単語を使っていけそう…
自然なシュチュエーションの例文でインプット
家族みんなで日常会話に取り入れアウトプットしてみる。
ここに載っていることばにざっと目を通してみる。
出色、ひとかど、からくも、御しやすい、やぶさかでない、ないまぜにする、おうよう、すべからく…
それらの意味がさっと言えるだろうか、
また、知っていたとしても、
実際に使ったことがあることばは、
このうちいくつあるだろう。
言葉は使わないと
なかなか覚えられない。
使い方を少々間違ってもいいから、
親子でお互いに指摘しあいながら、
知ったことばを日常でじゃんじゃん使っていった。
始めのうちは、
わざとらしくなったり、微妙に間違ってたり。
でも慣れとは恐ろしいもので、
この本で得たかなりの量の言葉は、
便利な表現も多く、
しばらく経つと定番として普通に会話で使っているようになっていた。
読んだりするだけでも十分いいのかもしれないけれど、
殆どの学校の入試本番では、国語が1時間目。
ほぼパニック状態の最中に、
一度も使ったことのない言葉を自由に使うことはもちろんのこと、
意味を判断することすら危ういのではないかと
予想してしまう。
そして、
すぐに日常に取り入れるためには、
やはり優れた例文が不可欠で、
その面から見ても、
もの凄く効率のいい
インプット→アウトプットができる
かなり心強い助っ人になってくれたのではないかと、
思い出されます。
もちろん、日常会話で使いまくるには、
家族の協力が不可欠です。
みんなで読んで、
間違いも楽しみながら語彙力を鍛えられるといいですね。
大人の私も、
意味を間違えて覚えてしまっていた言葉や、
使ったことのない言葉も多く、
楽しかったです。
もはや、丸暗記では追いつかない
中学受験国語の語句大量捕獲作戦に
もってこいなのではないでしょうか。
全てふりがなつきなので、
受験勉強が本格的に始まる前の学年にもおすすめです。
(最近本の紹介が多いから、宣伝みたいになってきてるな…)
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