この世界が美しいってことを証明するために算数はあるのかもしれない
2018年3月19日
フィボナッチ数に思う。美しさとは、強さなのか
豆腐の断面を五角形にしようと試みてからというもの、我が家では
五角形ブーム
↓
黄金比率ブーム
↓
フィボナッチ数
のブームが巻き起こり、
我が家では今、
数を数えることが流行中。
道に落ちてる花の蕾、
松ぼっくりの笠、
葉、
魚のうろこ…
たくさん集合しているものの数を数え、
いろんなことを調べてゆくうちに、
自然界にあるものは、
かなりスタンダードにこの性質を持っていることがわかってきた。
と、いうことは、
「神様が作った美」だ何だは、
結局は人間のあとづけで、
生物が子孫を残しながら生き栄えてゆく上で、
この配列が生命的に強かった
という事実に他ならないのだろう。
さらに、人間がそれを美しいと感じる理由は、
自然界にあるものは見慣れている
という理由も一つあると同時に、
人もまた、強いものに本能的に惹かれるという
単純な構造による現象に動かされているのかもしれない。
ということは、これは形や数だけでなく、
色の世界にも当てはまると考えて不思議はない。
※フィボナッチ数についての詳しくは、wikiさんよろしくです
色彩の世界も然り
当ブログを書いている私は、
広告を作る仕事を生業としていて、
色については一通り学んだ。
色彩調和論をはじめとする、色彩についての知識を
意識してデザインすることはほとんどないけれど、
感覚的にした配色をクライアントさんに説明する時や、
迷いが生じた時はお世話になる。
色彩にもこんな原理(厳密には原理までとはいかん気もするが)がある。
“自然界にみられる色の変化や、見慣れている配色は調和する”
(アメリカの色彩学者ジャッドによる調和論「なじみの原理」。4つに分類された調和論のうちの一つ)
自然界でよく見られる色の組み合わせや、
太陽光の影響を取り入れた配色は調和しやすいとされている
「色相の自然連鎖」ってのがあって、
例えば、自然界では太陽光に照らされると、
照らされた明るい部分は黄みを帯び、
陰の部分は青みを帯びて見える。
無意識に使っていることの方がほとんどやけど、
それらを使った「ナチュラルハーモニー」なんていう配色があって、
この法則に乗っ取って作る配色はかなり多い。
数列の法則を知ってから、
この、ジャッドの「なじみの原理」を
引き合いに思い出し、
ナチュラルハーモニーが美しいと感じるのは、
見慣れているからというより、
その対象物が「強い優れたものである」ことを
嗅ぎつける生存本能が起こす現象なのかもしれない。
配色の美しさを数値で表すムーンとスペンサーの美度係数や
(美度係数ってのも結構つっこみどころあるんやけどね)
ゲーテやシュブルールの色彩調和論も
やっぱりそこに行き着くのかもな。
ロマンチックなことやってるな。我々は。
スタンダードになるということは、
生き残ってきたということ。
生き残ってきたということは
強かったってこと。
で、強いってきっと
「美しい」のやろう。
もちろん美しさなんて感じるものなので、人それぞれだし、
弱くても美しいものだってたくさんあるのだけれど。
今までの私なら、
その考えはロマンチックじゃないように感じただろうけど、
今の私たちにとっては、
そっちのほうが算数的なロマンを感じるよ。
受験勉強を開始して一ヶ月位が経つけれど、
一ヶ月前と今ではふたりとも住む世界の3D度合いが違う。
この世界が美しいってことを証明するために算数はあるんかもしれんね。
この日のスープに入れた紫のキャベツもロマネスコも
螺旋を描いてた。
リュカ数もあったりするんかなぁと、数えてたよ。
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